初心者向け｜ECサイトの作り方を4ステップで解説！費用を抑えるコツも

2024/11/23

著者: SugarBeats編集部

インターネットの普及に伴い、ECサイトで商品を販売する企業が増えています。ECサイトを開設すれば、実店舗を持たなくても全国の顧客に商品を販売することが可能です。また、24時間365日営業できるため、実店舗よりも多くの売上を獲得できる可能性を秘めています。

これからECサイトを始めたいと考えている方の中には、「ECサイトの作り方」や「費用」について疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。ECサイトの制作には、専門的な知識や技術が必要と思われがちですが、実は初心者の方でも手軽に始める方法があります。

そこで、この記事では、初心者の方向けにECサイトの作り方を4つのステップで分かりやすく解説します。それぞれのステップで必要な作業や注意点、費用を抑えるためのコツなどもご紹介します。

ECサイトを制作する方法

ECサイトを制作するには、大きく分けて「自作する」方法と「サイト制作会社に依頼する」方法の2つがあります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った方法を選択することが重要です。

どちらの方法を選択するかは、予算、時間、そしてECサイトに対する要望によって異なります。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、最適な方法を選びましょう。後ほど解説するECサイトの種類も考慮に入れて、選択すると良いでしょう。

自作する

ECサイトを自作する場合、専門的な知識やスキルがなくても、比較的簡単にサイトを構築できる方法があります。費用を抑えたい場合や、自分の思い通りのECサイトを作りたい場合に適しています。

代表的な方法は、ECサイト構築サービスやオープンソースのECプラットフォームを利用することです。ECサイト構築サービスは、初心者でも直感的に操作できる管理画面を備えており、デザインテンプレートやショッピングカート機能なども提供されています。

ECサイト構築サービスの例としては、「Shopify」「BASE」「STORES」など、オープンソースのECプラットフォームの例としては、「EC-CUBE」「WordPress+WooCommerce」などが挙げられます。それぞれのサービスやプラットフォームの特徴を比較検討し、自身のニーズに合ったものを選択しましょう。自作する場合、HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb制作に関する知識があると、より柔軟なカスタマイズが可能です。これらの知識を学ぶことで、デザイン性や機能性を高めたECサイトを構築できます。

また、サイトの運営には、商品登録、受注管理、顧客対応、マーケティングなど、さまざまな業務が発生します。そのため、必要な作業を洗い出し、効率的に行うための準備が必要です。

サイト制作会社に依頼する

ECサイトを制作するには、専門知識や技術を持つサイト制作会社に依頼する方法があります。依頼することで、質の高いECサイトを比較的短期間で構築できます。

サイト制作会社には、さまざまな規模や得意分野を持つ企業が存在します。そのため、自社のニーズや予算に合った会社を選ぶことが重要です。選定の際には、実績や費用、対応力などを比較検討しましょう。制作会社への依頼は、初期費用は高額になりがちですが、デザイン性や機能性、SEO対策など、専門的なノウハウを活用できるメリットがあります。また、サイトの保守・管理までサポートしてくれる会社も多く、運用面での負担軽減も期待できます。

ECサイトの種類と選び方

ECサイトは大きく分けて、以下の3種類があります。

自社ECサイト
モール型ECサイト
ASP型ECサイト

それぞれの違いと選ぶ際のポイントについて紹介します。

自社ECサイト

自社ECサイトとは、独自ドメインやサーバーを利用して構築するECサイトのことです。モール型ECサイトのように、プラットフォームに依存しないため、自由度の高いサイト構築が可能です。デザインや機能を自由にカスタマイズできるため、ブランドイメージを反映したECサイトを運営できます。また、顧客データを自社で管理できるため、マーケティング活動にも活用できます。ただし、サイト構築や運営にかかる費用や手間は、モール型ECサイトと比較すると大きくなります。そのため、ある程度のIT知識やリソースが必要になります。

モール型ECサイト

モール型ECサイトとは、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのように、複数の店舗が出店できる大規模なオンラインショッピングモールに出店する形式です。モールが提供するプラットフォームを利用することで、比較的簡単にECサイトを開設できます。

モール型ECサイトは、集客力が高い点が大きなメリットです。すでに多くのユーザーがモールに訪れているため、自社ECサイトのように集客に苦労する心配がありません。モールが開催するキャンペーンなども活用できます。また、決済システムやカスタマーサポートなど、ECサイト運営に必要な機能がすでに備わっているため、導入の手間やコストを削減できます。

一方で、モールへの出店には手数料が必要となる点がデメリットです。売上の一部を手数料として支払う必要があるため、利益率が低くなる可能性があります。

ASP型ECサイト

ASP型ECサイトとは、インターネット上で提供されているショッピングカートシステムを利用してECサイトを構築するタイプのECサイトです。サービス提供会社が用意したシステムを月額料金や販売手数料を支払うことで利用できます。手軽にECサイトを開設できることが大きなメリットです。初期費用やランニングコストを抑えたい場合に適しています。

一方で、カスタマイズの自由度が低い場合があることや、月額費用や販売手数料などのランニングコストが発生することに注意が必要です。

主要なASP型ECサイトサービスとしては、「Shopify」「BASE」「STORES」などがあります。

ECサイト制作の4ステップ

ECサイト

それではさっそく、ECサイト制作の方法を以下の4ステップで見ていきましょう。

ステップ1：ECサイト構築の準備
ステップ2：ECサイトの構築
ステップ3：ECサイトの運営
ステップ4：売上アップのための施策

ステップ1：ECサイト構築の準備

ECサイトを構築するにあたってしっかりと準備を行うことで、その後の構築や運営がスムーズに進みます。このステップでは、ECサイトの方向性を定めるために必要な3つの要素、ターゲット、コンセプト、販売商品について詳しく見ていきましょう。

まず、ターゲットを明確にしましょう。誰に商品を販売したいのか、年齢、性別、職業、趣味、ライフスタイルなど、具体的な顧客像を描き出すことが重要です。ターゲットが明確になれば、それに合わせた商品選定やサイトデザイン、マーケティング戦略を立てることができます。

次に、ECサイトのコンセプトを決めましょう。どのような価値を提供したいのか、どのような雰囲気のサイトにしたいのかなど、サイト全体のイメージを固めます。コンセプトが明確であれば、顧客に一貫したメッセージを伝え、ブランドイメージを構築することができます。

最後に、販売商品を決定します。ターゲットとコンセプトに合致した商品を選ぶことが大切です。商品の価格設定、仕入れ方法、在庫管理なども事前に検討しておきましょう。例えば、コンセプトが「高品質な商品を低価格で提供する」であれば、それに合わせた商品選定と価格設定を行う必要があります。これらの要素を明確にすることで、ECサイトの方向性が定まり、成功へとつながる第一歩を踏み出せるでしょう。

ステップ2：ECサイトの構築

ECサイト構築の方法は、大きく分けて「パッケージ利用」「クラウドサービス利用」「フルスクラッチ開発」の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに合った方法を選択することが重要です。

パッケージ利用とは、ECサイトに必要な機能がすべて揃ったパッケージソフトウェアを購入し、自社のサーバーにインストールして利用する方法です。カスタマイズ性は低いですが、導入コストを抑えられます。ある程度のプログラミング知識が必要となる場合もあります。

クラウドサービス利用とは、インターネット上で提供されているECサイト構築サービスを利用する方法です。初期費用や月額費用は比較的安価で、手軽にECサイトを構築できます。機能のカスタマイズ性はパッケージ利用より高く、専門知識がなくても比較的簡単に操作できます。代表的なサービスとしてShopify、BASE、STORESなどが挙げられます。

フルスクラッチ開発とは、ECサイトに必要な機能を一からプログラミングして開発する方法です。自由度の高いカスタマイズが可能な一方、開発費用が高額になり、開発期間も長くなる傾向があります。高度な機能や特殊なデザインを実装したい場合に適しています。

どの方法を選択するかは、予算、必要な機能、開発期間、運用体制などを総合的に考慮して決定しましょう。費用を抑えたい場合はパッケージ利用、手軽に始めたい場合はクラウドサービス利用、独自の機能を実装したい場合はフルスクラッチ開発がおすすめです。

ステップ3：ECサイトの運営

ECサイトを構築したら、いよいよ運営開始です。ECサイトの運営は、作って終わりではありません。むしろ、ここからが本番と言えるでしょう。安定した売上を上げるためには、継続的な運営努力が欠かせません。

ECサイト運営において重要なのは、顧客満足度の向上です。顧客満足度を高めることで、リピーターの獲得や口コミによる新規顧客の獲得につながります。そのためには、商品やサービスの品質はもちろんのこと、配送やカスタマーサポートなど、あらゆる面で顧客に満足してもらえるようなサービスを提供することが重要です。

ステップ4：売上アップのための施策

ECサイトを構築し、運営を始めたら、売上アップのための施策を実施していく必要があります。売上を伸ばすためには、集客、顧客獲得、リピート率向上など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

まず、サイトへの集客施策としてSEO対策が重要です。SEO対策とは、検索エンジンで上位表示されるようにサイトを最適化することで、より多くのユーザーにサイトを見つけてもらいやすくする施策です。キーワード選定やコンテンツ作成、サイト構造の最適化などを通して、検索エンジンからの流入を増やすよう努めましょう。

次に、顧客獲得のためには、広告運用も効果的です。リスティング広告やSNS広告などを活用し、ターゲット層に合わせた広告配信を行うことで、効率的に顧客を獲得できます。広告費用対効果を測定しながら、最適な広告戦略を練ることが重要です。

獲得した顧客を維持し、リピート率を向上させるためには、顧客との良好な関係構築が欠かせません。メールマガジンやLINE公式アカウントなどを活用し、顧客に有益な情報を配信したり、キャンペーン情報などを告知したりすることで、顧客とのエンゲージメントを高めます。また、顧客からの問い合わせに迅速かつ丁寧に対応することも、リピート率向上に繋がります。

その他、売上アップのためには、効果的なキャンペーンの実施や、魅力的な商品ラインナップの構築、顧客体験の向上など、さまざまな施策を継続的に行うことが重要です。データ分析ツールなどを活用し、顧客の行動やニーズを分析しながら、改善策を検討し、常に進化していくECサイトを目指しましょう。

ECサイト制作の費用を抑えるためのコツ

ECサイト制作にあたって、できるだけ費用を抑えたいとお考えの場合は、以下のコツを活用してみましょう。

無料ツールやサービスの活用
外注費用の削減
運用コストの最適化

無料ツールやサービスの活用

ECサイト制作の費用を抑えるには、無料ツールやサービスの活用が有効です。費用を抑えつつ、クオリティの高いECサイトを構築するために、どのようなツールやサービスが存在するのか見ていきましょう。

ECサイト構築には、さまざまな無料ツールやサービスが存在します。例えば、Googleアナリティクスは、ウェブサイトのアクセス状況を分析できる無料ツールです。アクセス数の推移やユーザーの属性、流入経路などを把握することで、ウェブサイトの改善点を分析できます。また、Googleサーチコンソールは、ウェブサイトの検索パフォーマンスを向上させるための無料ツールです。検索キーワードの順位やクリック率、インデックス状況などを確認できます。これらのツールを活用することで、ウェブサイトへのアクセス状況を分析し、SEO対策に役立てることができます。

無料で利用できるECサイト構築プラットフォームもあります。BASEやSTORESは、初心者でも簡単にECサイトを開設できるサービスです。初期費用や月額費用が無料で、手軽にECサイトを立ち上げることができます。ただし、無料プランでは機能が制限される場合があるので、必要な機能に応じて有料プランへの切り替えも検討しましょう。

外注費用の削減

ECサイト制作を外注する場合、費用を抑えるための工夫はいくつかあります。まず、相見積もりを取ることが重要です。複数の制作会社に見積もりを依頼することで、価格やサービス内容を比較検討できます。相見積もりを取ることで、市場価格を把握し、適正な価格で発注できる可能性が高まります。制作会社を選ぶ際には、価格だけでなく、実績や得意分野、対応の丁寧さも考慮しましょう。実績豊富な会社は、スムーズなプロジェクト進行と高品質な成果物を期待できます。また、得意分野が自社のECサイトと合致する会社を選ぶことで、より効果的なサイト制作が期待できます。

次に、必要な機能を明確にすることも大切です。ECサイトに求める機能を事前にリストアップし、本当に必要な機能に絞り込むことで、開発費用を抑えることができます。

また、運用開始後の保守・管理費用についても事前に確認しておきましょう。月額費用や更新費用、システムトラブル発生時の対応費用など、ランニングコストを把握しておくことで、想定外の出費を防ぎ、予算内で運用できます。

運用コストの最適化

ECサイトの運用には、さまざまなコストが発生します。これらのコストを最適化することで、利益を最大化することが可能です。運用コストの最適化は、主に「システム運用コスト」「人件費」「広告宣伝費」「物流コスト」の4つの要素に分けて検討できます。

システム運用コストの最適化では、ECサイトのプラットフォームやサーバーの費用を見直すことが重要です。例えば、不要な機能を備えた高額なプランを利用している場合は、より低価格なプランへの変更を検討しましょう。また、サーバーの負荷を軽減することで、サーバー費用を抑えることも可能です。

人件費の最適化は、業務の効率化が鍵となります。受注管理や顧客対応などの業務を自動化ツールで効率化したり、外部委託を検討することで、人件費を削減できます。

広告宣伝費の最適化は、費用対効果の高い広告戦略を立てることが重要です。さまざまな広告手法を試し、効果の高い手法に予算を集中投下することで、費用対効果を最大化できます。アクセス解析ツールを活用し、効果測定に基づいた改善を継続的に行うことも大切です。

物流コストの最適化は、送料や梱包材、倉庫保管料などを見直すことから始めましょう。配送業者との契約内容を見直し、より低価格な業者への変更を検討することも有効です。また、梱包材の簡素化や、倉庫の効率的な運用によって、コスト削減を実現できます。

これらの施策を着実に実施することで、ECサイトの運用コストを最適化し、収益性を高めることが期待できます。

まとめ

この記事では、初心者の方向けにECサイトの作り方を4つのステップに分けて解説しました。ECサイトを制作する方法は大きく分けて自作と外注の2種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選択することが重要です。ECサイトの種類も自社ECサイト、モール型ECサイト、ASP型ECサイトとあり、それぞれの特徴を理解した上で選択する必要があります。

ECサイト制作は、準備、構築、運営、売上アップのための施策という4つのステップで進みます。まず、どのような商品を販売するか、ターゲット顧客は誰かを明確にする必要があります。次に、ECサイトの構築では、プラットフォームの選定やデザイン、決済システムの設定などを行います。そして、構築したECサイトを実際に運営していく中で、顧客対応や受注管理、配送などの業務が発生します。最後に、売上アップのための施策として、SEO対策や広告運用、キャンペーンの実施などを検討します。

ECサイト制作には費用がかかりますが、費用を抑えるためのコツもいくつかあります。無料ツールやサービスを活用することで、初期費用を抑えることができます。また、外注費用を抑えるためには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。さらに、運用コストの最適化も重要です。例えば、配送コストを抑えるために、送料無料のキャンペーンを実施したり、倉庫を効率的に運用したりするなどの工夫が考えられます。

ECサイト制作は決して簡単な作業ではありませんが、この記事で紹介したステップと費用を抑えるコツを参考に、ぜひECサイト制作に挑戦してみてください。