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初心者向け|Web広告とは?仕組みや種類、メリット・デメリットをわかりやすく解説
著者: SugarBeats編集部
インターネットの普及に伴い、Web広告は企業のマーケティング活動において重要な役割を果たすようになりました。 Web広告は、従来の広告手法と比較して、より多くのユーザーにリーチできるだけでなく、費用対効果も高く、多様な手法で展開できることが特徴です。しかし、Web広告の種類は多岐にわたるため、適切なWeb広告を選択・運用しなければ思うような効果を得られない可能性もあるでしょう。
そこで本記事では、Web広告の種類や仕組み、メリット・デメリット、選び方など、Web広告に関する基本的な知識を網羅的に解説します。
Web広告の種類と出し方
Web広告にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や配信方法が異なります。主な種類を以下にまとめました。
種類 | 詳細 | 配信方法 |
リスティング広告 | ユーザーが検索したキーワードに連動して表示 | 検索エンジンの検索結果ページ |
ディスプレイ広告 | バナー形式でWebサイト上に表示 | Webサイト上の広告枠 |
純広告 | 特定のWebサイトの広告枠を買い取る | 特定のWebサイト |
SNS広告 | SNSのユーザー属性や興味関心に基づいて配信 | 各SNSプラットフォーム |
動画広告 | 動画コンテンツの前後や途中に表示 | YouTubeなどの動画サイト |
アフィリエイト広告 | 成果報酬型で、クリックや購入が発生した場合に費用が発生 | ブログ、Webサイトなど |
ネイティブ広告 | Webサイトの記事コンテンツなどに自然に溶け込む形で表示 | Webメディアの記事内 |
タイアップ記事広告 | 企業とメディアがタイアップして作成する記事型の広告 | Webメディアの記事として |
メール広告 | メールマガジンなどに配信 | 登録ユーザーのメールアドレス宛 |
リワード広告 | ユーザーが広告視聴などのアクションを行うことで報酬を得られる | アプリ、ゲームなど |
本項目では、上記のWeb広告それぞれの特徴と、広告の出し方について紹介します。
リスティング広告:検索結果ページの上部や下部に表示される広告
リスティング広告は、ユーザーの検索キーワードに連動して、検索結果ページの上部や下部に表示される広告です。クリック課金制のため、ユーザーが広告をクリックした時にのみ費用が発生し、無駄なコストを抑えられます。
表示される広告は、ユーザーの検索意図と関連性が高いものが選ばれます。地域や時間帯、デバイスなど、さまざまなターゲティング設定が可能なので、効率的な集客が可能です。
広告を出すには、Google広告やYahoo!広告などの広告プラットフォームに登録し、広告を作成、キーワードを設定します。
ディスプレイ広告:Webサイト上に表示されるバナー広告
ディスプレイ広告とは、Webサイト上に表示されるバナー広告です。画像や動画、テキストなどを用いて視覚的に訴求し、クリックすることで広告主のWebサイトへ遷移します。Web広告の主要な手法の一つであり、多くのWebサイトで導入されています。
ディスプレイ広告の特徴は、Webサイトのジャンルやユーザーの属性、興味関心に基づいて配信できる点です。例えば、スポーツ用品の広告をスポーツニュースサイトに配信するなど、ターゲットを絞り込むことで効率的な広告展開を実現します。
ディスプレイ広告の出し方は主に2種類あります。一つはGoogle広告などの広告配信プラットフォームを利用する方法で、予算やターゲットに応じて柔軟な配信設定が可能です。
もう一つは、Webサイト運営者に直接広告枠を買い取る方法です。特定のWebサイトへの掲載を希望する場合に有効ですが、価格や掲載期間は交渉によって決定されます。
純広告:特定のWebサイトの広告枠を買い取る広告
純広告とは、特定のWebサイトの広告枠を買い取る広告手法です。Webサイト運営者と直接交渉し、掲載期間や場所、サイズなどを決定します。費用は表示回数やクリック数ではなく、掲載期間に応じて発生します。例えば、特定Webメディアの記事ページ上部にバナー広告を掲載するなどが純広告に該当します。
純広告のメリットは、掲載面や期間を自由に指定できるため、ブランドイメージを高めたい企業に向いている点です。ターゲット層に合ったWebサイトを選定することで効率的なリーチが可能になり、メディアとの関係構築も期待できるでしょう。
純広告を出すには、Webサイトへ直接問い合わせるか、広告代理店を通して購入する方法があります。多くのWebサイトは広告掲載の問い合わせフォームなどを設けています。代理店は複数のWebサイトの広告枠を取り扱い、最適な枠を提案、クリエイティブ作成や効果測定もサポートしてくれるでしょう。掲載まで時間を要するため、余裕を持った準備が重要です。
SNS広告:SNSユーザーへ配信される広告
SNS広告とは、Facebook、Instagram、Twitter等のソーシャルメディア上に配信される広告のことです。SNS広告の特徴は、精度の高いターゲティングです。プラットフォーム上に登録されているユーザー情報(年齢、性別、居住地、興味関心など)に基づき、配信対象を絞り込めます。例えば、20代女性で美容に興味のあるユーザーに絞って化粧品の広告を表示できます。広告費用を無駄にすることなく、効率的にターゲット層へ訴求できるでしょう。
また、SNS広告は他のWeb広告と比較して、ユーザーエンゲージメントを高めやすいメリットがあります。「いいね!」「シェア」「コメント」などの機能を通じて、ユーザーが広告にアクションを起こしやすく、口コミ効果による拡散も期待できるでしょう。
SNS広告は、各プラットフォームの広告管理ツールを通じて配信できます。FacebookやInstagramならMeta Business Suite、TwitterならTwitter Ads等で、広告の作成から配信設定、効果測定までを一元管理できます。
動画広告:YouTubeなどの動画コンテンツ上に表示される広告
動画広告とは、YouTubeなどの動画サイトやアプリ、SNSの動画コンテンツ上に配信される広告のことです。動画の再生前や再生中に表示されるインストリーム広告や、動画コンテンツの周辺に表示されるアウトストリーム広告、検索結果に表示されるディスカバリー広告など、さまざまな種類があります。
動画広告は、視覚と聴覚に訴えかけることで、静止画のバナー広告より高い訴求力を持つことが特徴です。商品やサービスの魅力を具体的に伝え、ブランドイメージの向上に効果を発揮するでしょう。
動画広告は、広告プラットフォームを通じて配信されます。YouTube広告であればGoogle Ads、SNS広告であれば各SNSの広告マネージャなどを使用します。まずプラットフォームにアカウントを作成し、動画広告用のキャンペーンを作成します。ターゲット設定や予算、配信期間などを設定し、動画素材をアップロードすれば、審査を経て広告配信が開始されます。
アフィリエイト広告:成果報酬型の広告
アフィリエイト広告は、成果報酬型のWeb広告です。ブログやWebサイト、SNSなどに広告を掲載し、その広告を経由して商品が購入される、サービスに登録されるといった成果が発生した場合に、広告主に報酬が支払われます。広告掲載自体は無料で行うことができ、費用対効果の高さから人気があります。しかし、成果が発生しなければ報酬は得られないため、Webサイトへのアクセス数向上やユーザーの購買意欲を高める工夫が重要です。
アフィリエイト広告は、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)と呼ばれる仲介業者を通して行います。A8.netやafb、バリューコマースなど、さまざまな企業がASPとしてサービスを提供しているので登録しましょう。広告はテキストリンクやバナー、商品紹介ウィジェットなどさまざまな形式で提供されています。
ネイティブ広告:自然な形で溶け込む広告
ネイティブ広告は、通常のバナー広告のように枠で区切られておらず、コンテンツの一部のように表示されます。ユーザーに広告と感じさせにくいため、抵抗感なく情報を受け取ってもらいやすいのが特徴です。
ネイティブ広告は主にメディアサイトやソーシャルメディアで配信されます。メディアサイトでは記事内容に関連した広告が配信され、ユーザーの興味関心を惹きつけます。例えば、料理の記事を読んでいるユーザーには、食材や調理器具のネイティブ広告が表示される、といった具合です。
ネイティブ広告を出すには、Yahoo!ネイティブ広告やGoogleディスプレイネットワーク等のネイティブ広告プラットフォームに登録します。その後、広告クリエイティブを作成し、配信設定を行います。記事コンテンツに合わせた自然なデザインと表現のクリエイティブが重要です。配信設定では、ターゲットユーザーや配信サイトを指定します。
タイアップ記事広告:企業とメディアがタイアップして掲載する記事広告
タイアップ記事広告とは、企業とメディアが提携し、メディアの読者層に合わせた記事形式の広告を掲載する手法です。通常の編集記事のような自然な形で広告を掲載することで、ユーザーに広告と感じさせずに商品やサービスをプロモーションできます。特定のテーマに基づいた記事で読者の興味関心を惹きつけ、商品やサービスへの理解を深めてもらうことができるでしょう。
掲載の流れとしては、企業がメディアに掲載依頼を行い、メディアが記事の構成や内容を検討します。読者層への訴求力が高いテーマ設定と、自然な形で商品やサービスを紹介する構成が重要です。記事はメディアの編集方針に沿って作成され、読者にとって有益な情報提供を心がけます。完成した記事は、メディアのWebサイトやアプリなどに「PR」の表示付きで掲載されます。
メール広告:メールマガジンなどで配信する広告
メール広告とは、メールマガジンや会員登録ユーザーに配信するメールなどを利用した広告手法です。見込み顧客や既存顧客に対して、商品やサービスのプロモーション、キャンペーン情報などを配信でき、ほかのWeb広告と比較して、比較的低コストで始められるのも魅力でしょう。特定の商品を購入した顧客に関連商品の広告を送ったり、地域を絞ってイベント情報を配信したりすることも可能です。
メール広告の配信方法は主に2種類あります。一つは自社で保有するメールアドレスリストに配信する「オウンドメディアメール」です、オウンドメディアメールは顧客の属性や購買履歴に基づいてパーソナライズされたメールを配信することで、高いコンバージョン率が期待できます。
もう一つは広告配信サービスを利用する形態です。配信サービス提供企業が保有するメールアドレスリストに広告を掲載することで、多くの潜在顧客にアプローチできます。自社でリストを保有していない場合でも、手軽にメール広告を始められるでしょう。
リワード広告:ユーザーがアクションを行うことで報酬を得られる広告
ディスプレイ広告は、ウェブサイトやアプリに表示される視覚的な広告で、最も一般的なオンライン広告形式の一つです。静止画のバナー広告から、アニメーション、インタラクティブな要素を含むリッチメディア広告まで、多様な形式があります。
クリック課金型とインプレッション課金型があり、クリック課金型はユーザーが広告をクリックした回数に応じて課金され、インプレッション課金型は広告が表示された回数に応じて課金されます。
ディスプレイ広告の主な配信方法は、広告ネットワークとDSP(Demand-Side Platform)を使用します。広告ネットワークは、複数のウェブサイトやアプリに広告枠をまとめて提供するサービスで、幅広いリーチが可能です。
DSPは、広告主が複数の広告ネットワークや取引所にアクセスできるプラットフォームで、より高度なターゲティングや最適化が可能です。
Web広告のメリット
Web広告は、従来の広告手法と比較して多くのメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。
- 細かいターゲティング設定ができる
- 少額から始められる
- 費用対効果が分析できる
- 広告出稿中でも内容の変更や掲載停止が可能
以上のメリットについて詳しく見ていきましょう。
細かいターゲティング設定ができる
Web広告は、年齢や性別、地域、興味関心といった多様な属性をもとにターゲティングが可能です。精度の高いターゲティングで、広告費用を効率的に活用できるでしょう。
例えば、家族向けイベントの集客を目指す場合は特定の地域に住む30代のファミリー層、化粧品のPRなら20〜30代の女性をターゲットにした広告配信ができます。
少額から始められる
Web広告は、少額から始めることができます。上述したように、アフィリエイト広告は、成果報酬型なので広告掲載は無料で行えます。SNS広告には最低出稿金額はなく、いくらからでも設定できます。
そのため、予算を抑えながら広告効果を検証し、段階的に広告費用を増やしていくことが可能です。数千円から始められるものもあるので、予算に合わせて柔軟に運用できるでしょう。
費用対効果が分析できる
Web広告は、クリック数、コンバージョン数、費用など、さまざまなデータを分析することができます。これにより、広告効果を定量的に把握し、改善策を講じることが可能です。
アクセス状況や広告費用などを分析することで、より効果的な広告運用を実現できます。
広告出稿中でも内容の変更や掲載停止が可能
Web広告は、出稿中でも内容の変更や掲載停止が可能です。そのため、状況に応じて柔軟に広告内容を調整し、最適な効果を得ることができます。
例えば、季節やトレンドに合わせて広告クリエイティブを変更したり、予算に合わせて掲載期間を調整したりすることが可能です。
Web広告のデメリット
Web広告は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。正しく理解した上で活用していくことが重要です。
- 専門知識がないと効果が出にくい
- ユーザーに嫌悪感を与えてしまう可能性がある
以上のデメリットについても見ていきましょう。
専門知識がないと効果が出にくい
Web広告は、ターゲティング設定やキーワード選定、広告クリエイティブの作成など、さまざまな要素が複雑に絡み合って効果を発揮します。そのため、専門的な知識がないまま運用を行うと、思うように効果が出なかったり、逆に想定以上の費用がかかってしまったりする可能性があります。
ユーザーに嫌悪感を与えてしまう可能性がある
ユーザーに嫌悪感を与えてしまう可能性があるという点もデメリットとして挙げられます。例えば、Webサイトのコンテンツと関連性の低い広告や、表示頻度が高すぎる広告などは、ユーザーにとって邪魔な存在となり、サイトからの離脱やブランドイメージの低下につながる可能性があるでしょう。
これらのデメリットを最小限に抑えるためには、専門家のアドバイスを受けたり、広告プラットフォームが提供する学習コンテンツを活用したりするなど、Web広告に関する知識を深めることが重要です。
Web広告の選び方
Web広告は種類が豊富なので、どれを選べば良いか迷ってしまう方もいるかもしれません。Web広告を選ぶ際には、主に下記の3つの観点から選ぶのがおすすめです。
- 目的
- ターゲット
- 予算
それぞれ詳しく解説します。
目的で選ぶ
Web広告によって、それぞれ得意な目的が異なります。例えば、認知度向上を図りたい場合は、多くのユーザーにリーチできるディスプレイ広告やSNS広告がおすすめです。
資料請求や商品購入などのコンバージョンを重視するのであれば、購買意欲の高いユーザーにアプローチできるリスティング広告が効果的でしょう。
Web広告の目的を明確にすることで、最適な広告の種類を選択することができます。
ターゲットで選ぶ
ターゲットとするユーザー層によって、適切なWeb広告の種類も異なります。例えば、若年層をターゲットとする場合は、SNS広告や動画広告が有効です。ビジネスパーソンをターゲットとする場合は、リスティング広告やメール広告が適しています。
ターゲット層の属性や行動特性を分析することで、より効果的な広告配信を行うことができます。
予算で選ぶ
Web広告は、種類によって費用が大きく異なります。少額から始められるリスティング広告やSNS広告もあれば、高額な費用が必要となる動画広告や純広告もあります。
予算に合わせて適切なWeb広告を選択しましょう。 予算に合わせて広告の種類を選択することで、費用対効果を最大化することができます。
これらの3つの観点を踏まえ、自社の目的に合ったWeb広告を選択しましょう。
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リスティング広告は、検索キーワードに応じて広告を表示できるため、潜在顧客へのアプローチに非常に効果的です。しかし、その効果を最大限に引き出すには、専門的な知識と経験が必要です。
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