SugarBeatsメディア編集部メンバーが更新します。
Webマーケティングの基本情報から今すぐ使えるノウハウまで分かりやすく解説します!
企業のマーケティング担当者様や自社サイトのSEOにお悩みの方はぜひSugarBeatsまで!
クリニックのSEO対策を実施する手順を紹介!成功のポイントとは?
著者: SugarBeats編集部
近年では、体調が優れなかったり気になる症状が出たりした際にインターネットで検索し、病院を探す人が増えてきています。
そのため、検索結果で上位に自院のWebサイトが掲載されることで、大きな集患効果が見込めます。検索結果で上位に表示されるよう、Webサイトを改善する施策をSEOといいます。
この記事では、集患でお悩みのクリニック・病院経営者の方に向けて、SEO対策の手順やポイントを紹介します。
クリニックの集患にはSEOが効果的
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、「検索エンジン最適化」とも呼ばれるマーケティング手法です。
具体的には、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードが検索された際に、自院のWebサイトを検索結果の上位に表示させるための施策を指します。
例として、
- 地域名 + 病院
- 症状 + 病院
といったワードで検索した際に、自院が上位表示されることで、新規の患者を獲得できるという仕組みです。
クリニックの集患を成功させるSEOの手法
インターネットでクリニックを探す患者が増えている現代において、SEO対策は非常に重要です。自院のWebサイトがあれば、すぐにSEO対策を始めることができます。
まずはSEOの主な手法からみていきましょう。
- 内部SEO
- 外部SEO
- コンテンツSEO
- MEO対策
4つの手法を紹介します。
内部SEO
内部SEO対策とは、Webサイト内部の改善を通して、検索エンジンからの評価を高める施策です。
Googleをはじめとした検索エンジンは、サイトの構造やコンテンツの内容などを評価して順位付けを行います。そのため、サイト内部を最適化することで、検索エンジンに正しくサイトの内容を理解させ、より上位に表示されるように導くことができるのです。
内部SEO対策は、大きく分けて以下の3つの方法に分かれます。
- サイトの構造最適化
サイトの階層構造を整理し、クローラーがサイト内を巡回しやすくします。
- ページ最適化
titleタグやmeta descriptionタグ等を適切に設定し、検索エンジンにページの内容を正しく伝えます。
- コンテンツ最適化
ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを作成します。
これらの施策を総合的に行うことで、検索順位の向上につなげることができます。
外部SEO
外部SEOとは、他のウェブサイトから自院のウェブサイトへのリンク(被リンク)を獲得する施策です。
被リンクは、検索エンジンがウェブサイトの権威性を評価する上で重要な指標となります。良質な被リンクを多く獲得することで、検索結果での順位アップにつながります。
被リンクを獲得するには、他のウェブサイトがリンクを貼ってシェアしたくなるような仕組みづくりや、見やすいサイト構成、鮮度の高い情報掲載などが効果的でしょう。
医療情報サイトや地域情報サイトなど、ターゲット層が利用するサイトからの被リンクは特に効果的です。一方、質の低いWebサイトからの被リンクは、検索エンジンからの評価を下げる可能性があるため注意が必要です。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、医療コラムなどの良質なコンテンツを作成・発信することで、検索エンジンのランキングで上位表示を目指し、クリニックへのアクセス数を増やすための施策です。
具体的には、ターゲットとするユーザーが検索しそうなキーワードを盛り込んだ、有益で質の高いコラムなどを作成することが重要です。
専門性の高い医療情報を提供することで、クリニックの信頼性を高め、来院につなげることも期待できます。コンテンツSEOは、他のSEO対策と組み合わせることで、より大きな効果を発揮します。
MEO対策
MEO対策とは、Map Engine Optimizationの略で、Googleマップにおける検索エンジンの最適化を指します。
Googleマップで「地域名+病院(またはクリニック)」で検索した際に、上位表示されるための対策を行うことで、クリニックへのアクセスを容易にし、集患につなげます。
MEO対策では、Googleビジネスプロフィールを充実させることが重要です。
具体的には、クリニック名、住所、電話番号、診療時間、WebサイトURLなどの基本情報を正確に登録する必要があります。加えて、患者のニーズに合わせた診療内容や、院内の雰囲気写真、医師やスタッフの紹介などを掲載することで、ユーザーの目に留まりやすくなります。MEO対策を適切に行うことで、地域住民への認知度向上、新規患者の獲得、来院数の増加といった効果が期待できます。
クリニック・病院がSEO対策をすべき理由
SEO対策は気軽に始められる簡単な方法もありますが、集客効果を高めるためには長期的に取り組まなくてはなりません。
長期的なSEO施策は決して楽な作業ではありませんが、実際に多くのクリニックがSEO対策を実施し、集患につなげています。
SEO対策を行うべき理由として、以下のような内容が挙げられます。
- コストを抑えて集患できる
- クリニック・病院の認知度を上げられる
- 継続的な新規顧客開拓ができる
- コンテンツが自院の資産になる
一つずつ、詳しくみていきましょう。
コストを抑えて集患できる
SEO対策は、他の宣伝方法と比較して、費用を抑えながら集患できる方法です。
例えば、リスティング広告などのWeb広告はクリックされるたびに費用が発生します。そのため、広告費用の予算を使い切ってしまうと、広告が表示されなくなり、集患の機会も失われてしまいます。
一方、SEO対策は、Webサイトへのアクセス数を向上させることで、長期的に安定した集患効果が期待できます。検索結果で上位表示されれば、Web広告のようにクリックされるたびに費用が発生することはありません。そのため、Web広告と比較して費用を抑えながら、安定した集患効果を得ることが可能です。
クリニック・病院の認知度を上げられる
SEO対策を行うことで、クリニックの認知度を向上させることができます。検索エンジンの結果ページで上位表示されるようになれば、潜在顧客がクリニックのウェブサイトを訪問する可能性が高まります。
ウェブサイトへのアクセス数が増加することで、クリニックの認知度が向上し、新規顧客獲得に繋がります。SEO対策を実施していないクリニックの場合、潜在顧客が検索エンジンで検索しても、ウェブサイトが表示されないため、新規顧客の獲得は難しくなります。
SEO対策を実施することで自院の認知度を向上させ、多くの潜在顧客にアプローチすることが可能です。
継続的な新規顧客開拓ができる
SEO対策を実施することで、継続的な新規顧客開拓を実現できます。
Webサイトは24時間365日稼働するため、常に新しい患者を獲得できる可能性を秘めています。
SEO対策によって検索結果で上位表示されれば、長期にわたって安定したアクセス数を維持できます。広告とは異なり、掲載期間や費用に制限がないため、継続的な新規顧客の獲得につながります。長期的な視点で集患を考えているのであれば、SEO対策がおすすめです。
コンテンツが自院の資産になる
SEO対策の一環として作成したコラムなどのコンテンツは、自院の資産となります。Webサイトに公開したコンテンツはインターネット上に残り続け、長期的に患者様の集客に貢献してくれるでしょう。
一度コンテンツを作成すれば、その後も継続的にアクセスを集められるため、広告費などのランニングコストを抑えながら集患効果を高めることが可能です。良質なコンテンツを蓄積していくことで、クリニックの専門性がアピールでき、患者様からの信頼を獲得できるというメリットもあります。
作成したコンテンツはWebサイトだけでなく、SNSやブログなど他の媒体でも活用できます。
クリニック・病院でSEO対策を始める手順
さっそく、クリニック・病院でのSEO対策を初めてみましょう。
SEO対策は、以下の流れで実施します。
- キーワード選定
- 競合分析
- 記事制作
キーワード選定
SEO対策の第一歩はキーワード選定です。これは、ユーザーが検索しそうなキーワードを予測し、自院のウェブサイトに関連性の高いものを選ぶ作業です。適切なキーワード選びは、検索エンジンのランキング向上に繋がり、ウェブサイトへのアクセス増加を促します。クリニックのSEOにおけるキーワードの例は以下の通りです。
美容皮膚科
- シミ取り レーザー
- ニキビ跡 治療
整形外科
- 膝 痛み
- 肩こり 治し方
キーワードには、クリニック名や診療科目名といった「ビッグキーワード」と、具体的な症状や治療法を示す「スモールキーワード」があります。ビッグキーワードは検索ボリュームが多い一方、競合も多く上位表示は困難です。スモールキーワードは検索ボリュームは少ないですが、特定ニーズのユーザーへのピンポイントなアプローチでコンバージョン率向上に繋がります。
Googleキーワードプランナー等のツールを活用し、検索ボリュームや競合性を分析することで、ユーザーのニーズに近い効果的なキーワード選定が可能です。
競合分析
競合分析とは、自院との属性が近く、既に検索結果で上位に表示されているWebサイトを詳しく分析する作業です。具体的には、競合クリニックのウェブサイトを訪問し、サイト構成やコンテンツの内容、キーワードの使用状況などを確認します。
競合分析を行うことで、自院のSEO対策をより効果的に進めることができます。どのようなキーワードで上位表示を成功させているのか、どのようなコンテンツがユーザーに評価されているのかを知ることができるでしょう。
また、SEOツールなどを活用して、競合クリニックの被リンク数やドメインパワーなどを分析することも有効です。これらの情報をもとに、自院のSEO戦略を改善していくことができます。
記事制作
キーワード選定と競合調査が終わったら、いよいよ記事制作です。記事制作では、選定したキーワードに基づいて、ユーザーにとって有益な情報を提供するコンテンツを作成することが重要です。
記事の構成は、以下の3部構成を基本とします。
- 導入
読者の興味を引きつけ、記事全体の内容を簡潔に説明します。
- 本題
具体的な内容を掘り下げ、読者の疑問に答える情報を提供します。
- まとめ
記事の要点を改めて提示し、読者に今後の行動を促します。
医療広告ガイドラインを遵守し、正確で信頼できる情報を提供するように注意しましょう。専門用語は避け、一般の読者にも理解しやすい言葉で記述することが大切です。また、画像や動画などを活用することで、コンテンツの理解度を高め、読者の滞在時間を延ばす効果も期待できるでしょう。
記事は定期的に更新(リライト)することで、SEO効果の向上につながります。
クリニックのSEOで欠かせない「YMYL」と「E-E-A-T」
SEO対策は、検索エンジンのガイドラインに従って記事制作をすることが重要となります。
クリニックのSEOで重視すべきガイドラインとして、「YMYL」と「E-E-A-T」が挙げられます。それぞれの意味とSEOのポイントを紹介します。
YMYLとは
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略で、お金や命に関わる重要な意思決定に影響を与える情報のことを指します。
健康や医療に関する情報はまさにYMYLに該当するため、GoogleはYMYLコンテンツの品質を特に重視しています。
YMYLに該当するクリニックのWebサイトは、ユーザーの生活に大きな影響を与える可能性があるため、いかに正確で信頼できる情報を提供するかが順位決定のポイントとなります。
E-E-A-Tとは
E-E-A-Tとは、「Expertise(専門性)、 Experience(経験)、 Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったものです。
Googleは、検索結果のランキングを決定する際に、E-E-A-Tを重要な評価基準としています。医療分野は特に専門性が高い分野であるため、E-E-A-Tを満たしたWebサイトが上位に表示されやすくなります。
記事に監修者を紹介する項目を設け、専門家の監修に基づいたコンテンツであることを明記することで、E-E-A-Tを高めることができます。
クリニック・病院でSEO効果を高めるポイント
クリニックのWebサイトに闇雲にコラムを掲載し続けても、手間がかかるだけで検索結果での順位は上がりません。一方、大切なポイントを押さえた良質なコラムを掲載すれば、記事数が多くなくても上位に表示される可能性が高まります。
クリニックのSEO効果を高めるためのポイントは、以下の通りです。
- 一次情報をもとに記事制作をする
- 医療広告ガイドラインを遵守する
- サイトのユーザビリティを高める
それぞれ、詳しく解説します。
一次情報をもとに記事制作をする
クリニックのSEO効果を高めるには、一次情報に基づいた記事制作が重要です。
一次情報とは、筆者自身が行った調査や実際に体験したこと、見聞きしたことを指します。
一次情報に基づいた記事は、読者にとって信頼性が高く、共感を得やすいというメリットがあります。例えば、医師が実際に経験した症例に基づいた記事は、読者に「このクリニックの医師は、私の症状についても適切な治療をしてくれるだろう」という安心感を与えられます。また、患者様から寄せられた質問に基づいた記事は、読者の抱える疑問を解決し、クリニックへの信頼感を高めることに繋がります。
一次情報に基づいた記事を作成するには、医師やスタッフが積極的に情報発信を行う必要があります。ブログやSNSなどを活用して、日々の診療で得られた知見や患者様とのやり取りを積極的に発信することで、読者とのエンゲージメントを高め、クリニックのSEO効果を向上させられるでしょう。
医療広告ガイドラインを遵守する
クリニックのSEO対策では、医療広告ガイドラインを遵守することが非常に重要です。
このガイドラインは、医療機関の広告が患者に対して誤解を与えたり、不適切な医療行為を誘引したりすることを防ぐために定められています。
SEO対策でコンテンツを作成する際にも、このガイドラインを遵守しなければなりません。
具体的には、
- 症例写真のビフォーアフターを掲載しない
- 治療の効果を保証するような表現を避ける
- 断定的な表現を使わない
などが挙げられます。これらの規定に違反すると、行政処分を受ける可能性もあるため、注意が必要です。
厚生労働省が公開している医療広告ガイドラインを参考に、適切な表現でコンテンツを作成しましょう。常に最新の情報を確認し、ガイドラインに準拠したSEO対策を行うことが、クリニックの信頼性を維持し、長期的な集患に繋がります。
医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針 (医療広告ガイドライン)
サイトのユーザビリティを高める
サイトのユーザビリティを高めることも、SEO対策として重要です。ユーザビリティとは、ユーザーにとってサイトが見やすく、使いやすいかどうかを指します。
Googleは、ユーザーにとって質の高いコンテンツを提供するサイトを高く評価するため、ユーザビリティの向上はSEO対策に効果的なポイントです。
具体的には、以下のような対策を行うことで、ユーザビリティを高めることができます。
- サイトの表示速度を上げる
表示速度が遅いサイトは、ユーザーの離脱につながるため、SEO対策上も不利になります。
- モバイルフレンドリーなサイトにする
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で快適に閲覧できるサイトのことです。現在では、多くのユーザーがモバイル端末を使ってインターネットを閲覧しているため、モバイルフレンドリーなサイトにすることは必須と言えるでしょう。
- サイトのナビゲーションをわかりやすくする
ユーザーが目的の情報に簡単にアクセスできるように、サイトの構造やメニューを工夫しましょう。お問い合わせフォームや電話番号などの連絡先を分かりやすく表示することも重要です。
これらの対策を行うことで、ユーザーにとって使いやすいサイトになり、SEO効果の向上に繋がります。
クリニックのSEOは継続が重要
SEO対策は、すぐに効果が出るものではありません。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しており、競合となる他のクリニックもSEO対策を強化し続けているため、継続して施策に取り組まなくてはならないのです。
SEO対策の効果を高めるには、検索順位やアクセス数の変化を分析し、改善策を随時実施していくことが重要です。コンテンツSEOを行う場合は、定期的に新しいコンテンツを追加していくことで、検索エンジンからの評価を高め、より多くの患者様の集客へとつなげることができます。
一時的ではなく継続的にSEO対策に取り組むことで、安定した集患を実現し、クリニックの成長へとつなげられます。
クリニックのSEOは実績のあるプロにお任せ!
SEO対策は、専門的な知識と技術、そして多くの時間が必要です。効果的なSEO対策を行うには、キーワード選定、コンテンツ作成、被リンク獲得など、さまざまな施策を継続的に実施していく必要があります。
しかし、クリニックの運営には、診療、スタッフの管理、経営など、他にも多くの業務があります。SEO対策に多くの時間を割くことは難しいでしょう。
そこで、SEO対策を専門業者に依頼することをおすすめします。実績のあるSEO会社であれば、専門知識と豊富な経験に基づいた戦略で、クリニックのウェブサイトを上位表示させ、集患に貢献します。
SEOに強い業者をお探しなら、ぜひSugarBeats株式会社にご相談ください。SugarBeats株式会社は、クリニックをはじめとしたさまざまな業種のWeb集客の実績を持つ会社です。
SEOだけではなく、Web制作・リニューアル、コンサルティングサービスもご提供しております。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、クリニックのSEO対策について解説しました。
SEO対策は、クリニックの集患に効果的な手法です。内部SEO、外部SEO、コンテンツSEO、MEO対策など、さまざまな手法を組み合わせることで、より大きな効果を発揮します。
SEO対策を行うことで、コストを抑えながら継続的に新規顧客を開拓し、クリニックの認知度を高めることができます。
SEO対策は継続的に行うことが重要です。もし、自院でSEO対策を行うのが難しい場合は、実績のある専門業者に依頼することを検討しましょう。